数学の教師が見つからなかった。鳴海(櫻井翔)は、アクティブラーニングを全ての先生が出来るようにしたかった。
第4話は、「校長、怒涛のロングスピーチ! 改革から取り残された三年生のみんなへ!」
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アクティブラーニングの授業
島津(瀬戸康史)のアクティブラーニングの授業は素晴らしかった。京明館高校のレベルを上げるためには、必要だった。
音楽や日本史、物理だって授業に取り組むことは出来る。
考えさせてください。
真柴は消極的だった。それはプライベートが原因なのではないか?日本史の担当教師・市村はそう思った。
何かちひろちゃんって素直じゃないって言うか、こじらせてるよね。
真柴の携帯が鳴った。島津からだった。
真柴先生もいらして下さい。一緒にやりましょう新しい授業。
鳴海が教壇に立つ
20世紀型教育、教師が知識を与え生徒が受け取る。教師と生徒は一方通行の強制的なコミュニケーションで成り立っています。
答えを知っている教師が生徒を誘導する。正解することだけがゴールなんです。だから褒められるのは、一番最初に答えた生徒だけです。
問題は、ずっと答えにたどり着けない生徒がいること。だから生徒は勉強が嫌いになる。アクティブラーニングは部活と一緒。
コーチが今日の課題を伝える。部員たちは練習を始める。自らがプレーする。
コーチは、練習の雰囲気や流れをアドバイスする。
教壇に立ちますか校長?
立ちます。
鳴海は乗り気だった。授業が楽しいと思えたら、生徒にとって学校生活はもっと面白いものに変わって行く。
加賀谷の本当の気持ちとは
松原聡子は、専務の考えが嫌だった。
何がダメなんですか専務?鳴海さんは赤字だった弘前支店を2年で立て直しました。専務が鳴海さんを嫌う理由が分かりません。
人の好き嫌いに理由なんてない。子どもっぽいこと言うな。
加賀谷が高圧的な態度に出るのは、優秀な社員にだけだった。鳴海もその1人だと秘書は思っていた。
鳴海は、聡子とメキシコ料理を食べている。
この前、今は結婚は考えられないと言ったけど。もう少し落ち着いたら結婚のこと考えよう。
本当に?
聡子は、鳴海からの言葉をずっと待っていた。嬉しくて泣いてしまう。
面白い授業は3年生にはない
1年生と2年生の授業を変えて行く。面白いと思えるような授業に変える。鳴海は全校生徒に約束した。
アクティブラーニングは、先生の意識も変えて行った。グループに分かれて考える。教室からは活気がみなぎっていた。
3年の生徒は、つまらなそうにしていた。
そんなに上手くいくんでしょうか?
真柴は、少し不安が残った。
3年生から不満の声があがった。
校長先生は、京明館高校をいい学校に変えたいとおっしゃりました。その計画に私たちは入ってないんですか?
はぶられた3年生の気持ち
真柴が引っかかってるたのは、3年生の気持ちだった。学校改革は、どこかで区切りをつけなければ何も変わらない。
アクティブラーニングで本当に学力が身につくか分からないのに。
反対派の教師の不満も爆発した。
京明館高校は、変わらなければならない。そのために生徒を変える。何よりも変わらなくてはならないのは教師だった。
3年生は傷ついている。だったらどうすればケアすればいいのか。それを考えるのは私たちの仕事だと思います。
鳴海は、何も考えずに3年生の前で発言したことを謝った。
鳴海が社員バッチを外した
鳴海は、加賀谷に呼び出される。
俺はお前に学校を好きなように変えろとは言っていない。俺に分かるように数字で出せ。
鳴海が社員バッチを外していることが気になった。加賀谷は、あまりにも横暴だった。
今日の鳴海さんにはガッカリ、もっと堂々としていればいいのに。そんな人と結婚するの松原さん。
香坂は、何だか自信のない鳴海の姿が嫌だった。
加賀谷専務に何かきついこと言われたんでしょ?
鳴海が落ち込んでいるのは、そんなことではなかった。社員バッチも外したままだった。
鳴海の渾身のロングスピーチが高校生に伝わった
3年生は、本当に疎外感を感じていた。野球部の練習に3年生がやってきた。しごきの様な練習中で2年生がケガをした。
鳴海は3年生を体育館に集めた。
みんなに謝ります。僕はこの京明館高校を改革するために校長として赴任してきました。
でも、その改革プランにみんなは入っていません。卒業が近い3年生だから仕方なかった。
君たちの心を傷つけのならば僕の失敗です。本当にごめんなさい。ただ、あえて言わせてもらいます。
こんなこと社会に出たら普通にあります。社会では人は公平に扱われません。必ずどこかで線引きされ、評価され誰かが選ばれ誰かが落とされ、そうやってそれぞれの居場所が決まって行くんです。
卒業したら就職する人たち立ってもらえますか?就職組立ってください。社会に出たら理不尽なことは、たくさん転がっています。
今君は、君たちは、僕に腹立ててるかも知れないけれど。社会での理不尽なんて、こんなもんじゃないよ。それは覚悟しておくべきです。
もちろん入った会社がブラックだったら、そんなのはすぐに辞めてもいい。
次の仕事を見つけるのは大変かも知れないけど、でも心を病んだり命を落としたりするような職場だと思ったなら、さっさと逃げていいんだよ。
でも、さっきもいったように理不尽なことは当たり前に起きます。理不尽な人はたくさんいます。
ちょっと嫌なことがあったからって、それだけで心が折れてしまっては、この先生きて行けません。そんなときにまさに線引きです。
どういう時に頑張るのか、どういう時に逃げるか。よく考えて線引きして下さい。座っていいよ。
専門学校に進む人たち立ってください。自分の将来のこと今から決めて、その為の勉強を選択したことは素晴らしいと思います。
でも、ここでもやっぱり現実の厳しさがあるんだ。専門学校で習うことは、まぁおそらくどの業者もそうだと思うけど基礎中の基礎。
実際にその職場に行っても最初は何も出来ないと思います。その仕事で必要なスキルは現場で学んでゆくんです。だからこんなはずじゃなかったと思っても、それは普通のことだと思って下さい。
仕事をしてお金を貰うことということは簡単なことじゃないんです。座っていいよ。
大学に進学する人たち立ってください。この中のどれくらいの人が勉強をするために大学に進学するのか、僕はよく分かりません。
でも、大学を卒業した方が就職に有利だからだとか、まぁ今将来やることが決められてないから、とりあえず大学に進学して、それから考えようという人もたくさんいると思います。
でも、あえて言います。今の京明館高校のレベルで、つまりみんなのレベルで入れる大学は、決して就職に有利と言える学校ではありません。
多くの企業は大学のランクを採用のポイントに入れています。それが現実です。だからこそ皆は大卒という肩書ではなくて、一人の人間として人間力で勝負しなければならないんです。
だから大学の4年間は、絶対に無駄に過ごしてはいけません。まぁ僕の経験上から言うと大学のいいところは、自由が増えるところです。
受けたい授業を自分で選択することが出来るし、毎朝決まった時間に起立・礼なんてのもありません。あとは、あーそうキャンパスで1人でいても全然大丈夫。
高校だったらその付き合いの悪い奴とか思われるかも知れないけど、大学だったら誰も何も言いません。
でも、大学に入ったら戸惑うこともあるかも知れません。たとえば、たとえば政治学部に入ったらどんな授業があると思う。どんな政治。
たとえば、18世紀のイギリス政治について勉強したりするわけさ。いやこれはもう高校以上に、これいったい何の役に立つんだろうって思うかも知れない。
でも、仕方ないんだ。大学は専門的なことを勉強する場所なんだから。だから受けたいと思う授業があれば面白いかも知れないけれど、そうでなければ単位のために卒業するためだけに頑張らなければならない。それが大学という場所です。
でも、そこで勉強するのは学問だけではありません。まぁ僕が広島から東京の大学に来て思ったことは、とにかくいろんな奴がいるっていうことなんです。
まぁ同じ学年にも、まぁ上にも下にも、いろんな人間がたくさんいました。そんな奴らとまぁとにかく話したりするわけさ。
うーん教室とか、サークルの部室とか、居酒屋とか。真面目な話からどうでもいい話まで、とにかく熱く議論をたくさんしました。
そうすることで、自分の視野が広がって行くんです。君なんかそういう体験をすることで、すごく成長できると思うよ。
今回みんなに指摘されて僕は問題に気づくことが出来ました。やっぱり人としては正面からぶつからないとならない。
黙ってないで行動起こさなければならない。そういうことを皆は僕に思い出させてくれました。
大学に行く皆は、こらからの4年間が、この先の人生を決めるくらいに思っていなければいけません。
僕たち企業の人間から見ると、ダメなやつはすぐわかっちゃう。どんなに自分アピールしても、どんなに話もっても嘘はすぐ見抜かれてしまいます。
だから、そういった場所で君たちが語るべきことは、実際に自分たちが体験したことや、自分たちが感動したこと、感じたこと、そういったことでなくてはなりません。座って下さい。
君たちは、まだ10代です。こらから10年後20年後、どうなっているかなんた分かりません。もちろん将来どうなりたいのか決めていて、逆算してそれに向かう努力をして実際にそうなれれば、まぁそれはそれでいいけど。
もし今、将来の自分をイメージできていなかったとしても、それはそれで構いません。
だって、10代の君たちが思いつく仕事なんてたかが知れてるんだから。こらから皆は、たくさんの人に出会うと思います。
いろんなことを体験して、いろんなことを考えて行くでしょう。そうした中で、自分がどういう人間なのか分かって行き自分にふさわしい仕事が見つかって行くと思います。
まぁそうした中で君たちのことを分かってくれる誰かが、こっち来たらなんて誘ってくれることもあると思います。そうやって自分の仕事を見つけた大人はたくさんいます。
思い通りの人生なんて絶対ないよ。絶対に。人は壁にぶつかり悩み考えることで自分を作り、その壁を乗り越えることで自信を持って行くんだ。
一番ダメなのは何もしないことです。何もしない奴にチャンスはやってこない。サッカーだってそうだろ、走ってる奴にしかパスは回ってこない。
これから京明館高校は、変わって行きます。でもみなさん3年生も大事な生徒であることには変わりありません。
これから卒業まで残り5ヵ月、最後まで自分と向き合って友達を大切にし、できるなら後輩たちを励まして、充実したと言い切れるような高校生活を過ごして下さい。
鳴海にとって3年生も大切な生徒だった。その思いは3年生に伝わった。
ドラマ「先に生まれただけの僕」第4話感想
今日の先に生まれただけの僕は、高校生に凄く刺さる内容だった。2年生も進路を真剣に考える時期になってきたから、自分の考えを直すきっかけになった。こんなに現実を言ってくれる先生はいないから、参考になった。本当に良いドラマだと思う( ;∀;)
— 赤いトナカイ (@arashi_Tonakai) 2017年11月4日
先に生まれただけの僕4話ラストシーン10分間鳴海校長の長台詞
文字に起こすのは野暮かなとも思いつつ結局書き出しました
校長の声であり櫻井翔の声だとも思う#先に生まれただけの僕 pic.twitter.com/uRXe68Kv9k— パンダ 梅子 (@parashi0125) 2017年11月4日
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