「ユニバーサル広告社」は、港町のシャッター商店街にに引っ越してきた。冷凍食品のコンペに残った。ライバルは、杉山(沢村一樹)がかつて働いていた博王堂だった。
第3話は、「崖っぷち魚屋母娘に笑顔を!奇跡を起こす愛のレシピで勝負!」
ライバルは博王堂
ユニバーサル広告社は、冷凍食品のコンペに残った。でもライバルは、あの大手広告会社の博王堂だった。
勝ちに行きましょう
かつて杉山は、博王堂で働いていた。横暴でいい気になっていた、あの頃の自分を思い出していた。プレゼンの日程は10月31日。
商店街にある魚屋「」は、ユニバーサル広告社のことを気にかけていた。
さくら(和久井映見)が仕事の依頼にやってくる。
とりあえず行こっか
さくらは、商店街にある「魚久」に連れて行く。
魚久の広告
「魚久」は、節子がひとりで切り盛りしていた。節子は、昔のように活気を取り戻したかった。
みんなスーパー行くからね。自分でさばかなくても切り身になって売ってるから。
他の要望はなにもない、期限だけは守って欲しかった。10月31日それは、冷凍食品コンペの締め切りだった。
「ユニバーサル広告社」に追い風が吹くかのように仕事が入った。しかし杉山は、いい案が浮かばず悩んでいた。
何これ、話にならない。これじゃちっとも伝わらい、やり直し。
節子には時間がなかった。また明日来ると言い出す。
うまいちらし寿司
喫茶「ジュルビアン」には、城田光と一之瀬始がいた。城田は、魚屋を売りに出すと言う噂を聞いていた。
杉山は「魚久」のコピーが決まらなくて煮詰まっていた。そこへ節子の娘・加奈(工藤綾乃)がきた。
母の依頼を撤回したいんです。
加奈は、魚屋をやめて一緒に暮らしたかった。今はまだ、お客さんがいるけど誰もいなくなったら悲しすぎる。だからやめて欲しいと言い出す。
次の日、杉山は節子のところに行く。広告を出すのをやめることになった。節子は、美味しいちらし寿司を作ってくれた。
うまいちらし寿司。
デザイナーの村崎は、ちらし寿司には思い出があった。節子が自分の母親に似ていて懐かしかった。
ちょっと喜ぶ顔見たかったな節子さんの。
冴えないから、この街にきた
杉山は、何だか釈然としない気持ちでいた。さくらを呼び出す。
何か、あの年で広告出したいって言う節子さんかっこいいって思ったし。杉山さんたちがどんなことするのか見た見たかったし。
さくらは、広告によって何かが生まれる。そのワクワク感を知りたかった。でも、現実はつねに冴えなかった。
杉山は、どうしていいのか分からなくなっていた。魚屋の広告が亡くなって正直ほっとしている自分がいた。
お互い冴えないってことで、冴えないからこの街にたどり着いたんじゃない。
しずる感がたりないコピー
冷凍食品のコンペに出すコピーが出来上がった。そこへ連絡が入ってくる。今になって広告の内容変更だった。
冷凍焼きおにぎりに特化したコピーにしたいんだって。
締め切りの日は変わらなかった。杉山は、節子のお店に行く。
節子さんの広告やることになった。何かやりたくなったんだ。
社長の石井は、冷凍食品の写真を見ている。
最近の冷凍食品って美味しいんだよね。でも何かこうやって見るとしずる感が足りないっているか。
しずる感とは、料理の焼ける音や焦げ目、湯気や香ばしさで五感を刺激する効果がある広告用語です。
街のみんなの笑顔が広がった
杉山が閃いた、ちらし寿司の写真を使って「魚久」の広告を作り上げる。
これがあんたたちが考えたウチのコピーなの。ふ~ん。これがね。楽しそうじゃない。
杉山は、あるイベントを企画していた。それは街の人みんなで作り上げるものだった。喫茶「ジュルビアン」では、おにぎりを作っていた。
昔はよく作ったな、祭りの準備している奴によ。
待ちの人たちは、楽しそうに準備をしている。節子は、得意のちらし寿司を差し入れした。節子も笑顔だった。
ママの想いを解凍しよう!
「魚久主催 節子の魚料理教室」が開催された。かつおのちらし寿司・サバの竜田揚げ・彩どりアジ南蛮・赤魚の煮付けが作られた。
イベントには、子どもからお年寄りまで大盛況だった。そこへ節子の娘・加奈がやってくる。
お母さんのお店の広告です。ポスターやちらしでは、香りや味まで表現するのは難しい。だったら作って食べてもらおうって。
「魚久」で売られている新鮮な魚は、上手に料理されて初めて価値が分かる。いいアイデアだった。
幸せそうだね、お母さん。
加奈、もうちょっとだけ頑張らせて。楽したくないんだ、楽しみはとっときたいんだ。
冷凍焼きおにぎりのコピー「ママの想いを解凍しよう」は、博王堂に敗れた。でもコピーは良かったと褒められた。
何か楽しかったから良ししよう。
広告屋として本当にこれでいいのか?疑問も残った。
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