コピーライター杉山は、元船具屋に住んでいる。そこにあったキレイな女性の写真を見つける。
第4話は、「私を広告して」坂の上の令状が登場する!
坂の上の姫、サキ
杉山は、元船具屋にあったキレイな女性を好きになってしまう。猪熊エリカは呆れている。
でもさ、とにかくいい女なんだよな。まいったな惚れた。
社長のデスクの上に「まちの歴史」という小冊子が置いてあった。そこには、杉山が見た女性が乗っていた。
坂の上の姫、サキ様それが女性の名前だった。
私を広告して欲しいの
坂の上の姫、サキが広告の依頼にやってきた。
私を広告して頂きたいの。私が今生きていることを世界中に知らせて欲しいの。
杉山たちは、喫茶「ジュルビアン」に行き話を聞く。サキは、伝説の令嬢だった。年頃になると世界中の男が嫁にしたいと近づいてきた。
20年前に商店街が上手くいかなくなったとき、寄付をしてくれたために商店街は持ち直した。
ボンドガールに申込みがあったが断った。王子様から申し込みがあってもヒゲが嫌で断った。
何だか断った話ばかりだった。
伝説のような女性は求められている
個人の広告は、話題になるかも知れない。この広告を出すことによって、この街全体の広告になるかも知れない。
サキさんみたいな伝説のような女性は求められています。サキさんが話題になると、この街も話題になるのではないでしょうか。
小説や映画、ドラマになる可能性も高い。
杉山もいろんな可能性を秘めている。そう確信した。サキを呼んで動画撮影をすることになった。
歴史が変わってしまうから愛した人は言えない
「わたしは、わたしを生きていく」杉山が作ったコピーだった。自然体でとても良い。撮影が行われる。
ある人が何度も夢にでてきたの。短い時間だけど私が一番愛した人。私に会いたそうな顔をしていた。だから元気であることを伝えようと思った。
それが誰なのかは、教えることができない。歴史が変わってしまうほどの人物だった。
サキは、いつまでも美しかった。笑顔がステキだった。そして楽しそうでもあった。
サキは、またひとつ伝説を作った
翌日、ある人の死亡記事が新聞にのった。それは、サキの短い間愛した人物だった。
サキの広告が出来上がった。それを見てサキは泣いた。
ありがとう。でもごめんなさい、もう必要なくなってしまったの。伝えたかった相手、昨日死んだ。
サキは、広告を出すことをキャンセルした。
せっかく作った広告が世の中に出ない事は、広告屋にとっては悲しいことだった。
あれだね、サキ様に頼るんじゃなくて自分たちで何とかするしかないね。
さくらと猪熊がサキに呼ばれる。
女子会だって、さくらさん。
ホント嬉しい。
杉山に社長から連絡が入った。サキが声をかけてくれて、美容関係の仕事が舞い込んだ。
シャッター商店街もなかなか面白い、杉山は思った。
コメント