戦地に笑いを届けた慰問団「わろてんか隊」は、国民にアッパレと称賛された。その頃、伊能の会社では新世紀キネマとの提携話が持ち上がっていた。
第134回、てんは国の力になった。伊能は国から目をつけられた。明暗を分けたモノとは?
ドラマ「わろてんか」第134視聴率
第23週「わろてんか隊がゆく」第134回が3月12日月曜日に放送されました。気になる視聴率は、発表され次第報告します!
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ドラマ「わろてんか」第134回 あらすじ(3/12放送)
引っ張りだこの「ミスリリコ&シロー」
昭和14年(1939)秋、「わろてんか隊」は国内にも派遣するようになっていた。
それでは、内地慰問団団長として広島へ行って参ります。
亀井を団長として、リリコと四郎は北陸から戻ってすぐ広島に向かおうとしていた。
ホンマ目回りそうやけど、文句なんか言うてられへん。
軍隊の慰問だけでなく、東京の寄席からも「ミスリリコ&シロー」は声がかかっていた。
全国のみなさん、見たいいうてはるの嬉しいけど。体は一つしかあらへんしな。
自分たちで役に立つのだったら、全国どこへでも行く。「わろてんか隊」の気持ちは、みんなが同じだった。
その心意気です。安生おきばりやす。
俺はチャップリンみたいになる
「伊能商会」では、新作が検閲で引っかかっていた。
社会風習がけしからんと。それに男女の劣情をもよおす場面がよろしくないらしい。
内務省に出向いて話を聞くことになっていた。それは、キースが主演の映画だった。
まだまだこれからや、俺はチャップリンみたいになる。世界のキースを目指すんや。
アサリは、自分たちで映画を作ろうと言い出す。映画だったら日本中に自分たちを見せることができるキースも思った。
映画なんてな、俺ら簡単に手だせるしろもんやない。まぁでもお前ら言うてることも分かる。
風太は、伊能に手伝ってもらって「北村笑店 映画部」を作ることを検討しようとしていた。
てんが国から勲章をもらう
てんは、国から勲章をもらえることになった。それは夢みたいな話だった。
慰問団派遣したり、あちこちに寄付したりしたんがお国に貢献したって認めてもらえたらしい。
伊能から連絡が入った。
専務から、おてんさんが国から勲章をもらったと泣きながら知らされてね。
伊能の映画は、国から目をつけられていた。キースの映画も危なかった。
おトキが煮物を持ってやってくる。てんのことが新聞にのっていた。
「女太閤 北村てん社長 笑ひの慰問団派遣で貢献す」
女太閤やなんて、ウチはただ寄席やってるだけやのにな。なんや女だてらにって言われてる気するし。
おトキは、嬉しかった。勲章をもらうことは名誉なこと堂々としていていいと言った。
自由に映画を作れない
隼也は、てんの記事を見ていた。
お母ちゃんが女太閤って、えらい褒められてるわ。
隼也は、このままでいいのかと思っていた。
「伊能商会」では、内務省から映画の監査が入っていた。
たしかに直接的な描写はないが、それが連想されれば同じことです。
映画の大事な部分をカットされてしまった。
自由恋愛だって差し支えないでしょ。
西洋風の恋愛は、命を惜しまず戦う若者に悪影響を及ぼす。内務省の考えは変わらなかった。
何度も同じこと言わせないで下さい。
娯楽に対する締め付け
キースの映画は上映中止になってしまった。
男女の接吻を思わせる場面12ヵ所を切られた。
そのほとんどがキースの渾身のシーンばかりだった。
自由な恋愛が下劣だなんて、世も末だ。
このまま切られた状態なら上映はできる。でもそれでは、本作からはズレた作品になってしまう。伊能の決断だった。
検閲がそないに厳しゅうなってるやなんてな。漫才も落語もどうなるか分からん。
風太は、「北村笑店」のこれからが心配だった。
娯楽に対する締め付けは、これからもっと酷くなるだろう。
伊能は、キースに頭を下げた。
伊能の描いたものはずっと先にある
「伊能商会」は、映画で次々と検閲に引っかかる。ただでさえ映画部門は赤字が続いていた。
今までのようなやり方は、もう通用せんのやないでしょうか?
山下専務は、新世紀キネマの工藤に会っていた。
理想の旗を掲げるばかりの伊能社長のやり方では、このご時世国の反感買うだけだ。
早く手を打たないと伊能商会の死活問題になるんじゃないでしょうかね。
新世紀キネマの工藤は、「北村笑店」と提携話を持ち出した。
提携?新世紀キネマとウチが?
「わろてんか隊」の活躍を見て、これからは意義のある笑いが必要だと言う。
東京の映画と大阪の笑いが1つになれば、もっとお国のお役に立つことが出来ます。
てんは、伊能フィルムと提携していることを話す。
伊能フィルムと提携していても、この先うまく行きませんよ。
てんは、伊能に連絡をする。専務が電話に出た。
伊能は、会社を辞めました。
朝ドラ「わろてんか」第134回感想
#わろてんか 西洋の自由な恋愛に憧れている栞はてんとのお見合いを断った。月日は流れても大衆の娯楽の為その想いを映画に託して来た。しかし世の流れには逆らえない。合併を承諾したのは会社や社員の為で自分の想いに蓋をしてまで他社に従う事など出来なかったのだろう。栞様らしい幕引きだな
— ベルガモット (@chika6s16) 2018年3月11日
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