重松清の作品「ブランケットキャッツ」は、NHKで毎週・金曜日に放送している。椎名秀亮(西島秀俊)は、亡き妻が残したネコと一緒に暮らしている。
家具店の店長をしながらネコの貰い手を探している。動物病院を経営している藤村美咲(吉瀬美智子)は、秀亮と幼なじみである。
第3話は、「二人ぽっちのブランケット・キャット」です。
二人ぽっちのブランケット・キャット
紀夫(加藤虎ノ介)と有希枝(ともさかりえ)の夫婦には、子供が出来なかった。美咲(吉瀬美智子)と有希枝は高校の同級生だった。
美咲に勧められてネコを飼うことになる。2泊3日のトライアルに挑戦することになる。
ネコには「石田杏樹」と名付ける。女の子は33画が最強なのだ。
ネコを飼うことにはしゃいでいる有希枝に紀夫は離婚届けを渡す。好きな人が出来たというのだ。
ネコも環境が大切
ネコが突然吐いてしまう。ビックリして美咲のところに駆け込む。毛を飲み込んでしまったのだ。
杏樹は、秀亮の家の前に行くと泣き出してしまう。顔を見せてもらおうとすると“環境に慣れさせることが大切なんだ”と叱られてしまう。
離婚の原因
紀夫と有希枝に子どもが出来ないのは夫が原因だった。ネコを飼いたいと望んだ妻に本当は子供が欲しいのではと思って離婚を決めていた。
ある日、ネコのおもちゃを買いに行くと秀亮がいた。
いいじゃないですかネコが子どもの代わりでも、ふたりで育てられるなら
秀亮は亡くなってしまった妻の話をする。突然、目の前からいなくなってしまった妻と何をすることもできない。
人のことをお前が勝手に決めつけるな
有希枝はネコを飼いたいと言ったのは、自分の思い通りにならないモノを飼ったら免疫ができるかと思ったからだった。
杏が突然暴れ出す。それを止めようと家の中はグチャグチャになってしまう。美咲は有希枝に呼び出される。
美咲はネコを連れ帰ってしまうのだった。有希枝には育てるのは無理だと決めつけてしまった。
決めつけるな、無理だとか。人のことをお前が勝手に決めつけるな。
ネコが繋ぐ幸せ
ネコが壊した食器や花瓶を見つめて、二人は初めて本音を言い合う。
何でいつもそうなの?怒りたいなら怒ればいいじゃない。勝手にネコもらってきたりするなって。
ネコがいたら部屋も汚れるし、傷もつくし、こんな風に食器も割れちゃうし、嫌だって言えばいいじゃない。ズルいよ。いつも何も言わないで何一つ不満ないような顔をして、心の中では離婚のコト考えたのに。
だったらさ、こっちも言わせてもらうけど。子ども欲しいならそう言ってくれよ。俺なんかと離婚したいと言えばいいじゃない。
夫婦ふたりだけの生活もいいとかキレイごとばっかり言わないでよ。だってそうでしょ。
杏樹なんて名前まで考えてて、女の子は33画がいいとか。子どもの名前のことまで考えるくらい欲しいならそう言ってよ。
紀夫の“好きな人ができた”という嘘は優しさからだった。ふたりは離婚をしないことになる。
子どもがいてもいなくても紀さんと一緒にいたい。
ふたりはネコを引き取りにゆく。
美咲は、秀亮に映画のチケットを渡して一緒に身に行くことになる。
まとめ
子どもが欲しいのにできない夫婦にとっては深刻な問題です。でも、妻を亡くしている人にとっては、側にいて一緒にいられるだけで幸せと思えるはず。
夫婦の強い絆を描いた作品です。
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